らいとのレポート

イベントレポートなど、Twitterには長すぎる内容。

【らき☆たま展】ハルヒトークイベントレポート 第二部

12/17に、こちらで開催された桑谷夏子さん、松岡由貴さん、伊藤Pのトークイベントに参加して参りました。そちらで見聞きした事を可能な限りメモして参りましたので、それを元にレポートを書いていきます。

(言い回しに関してまではメモに反映できていないため、「こういう内容の話をしていたんだな」という程度の認識でお願い致します。)

 

【第二部】

14:55頃 第一部同様、らっきー☆ちゃんねるの音声が消える。

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14:58頃 スタッフの方より「すいません、また少し遅れます」との案内

 

15:03頃 『もってけ!セーラーふく』が流れ、伊藤P入場。撮影の禁止等の案内

次いで桑谷さん、松岡さんが入場

松「みんな来てくれてありがとうにょろ〜!」

 

伊藤Pよりらき☆すたの作品及び展示の概要説明。

伊「先程に続いて2度目の質問になりますが、会場の展示はいかがですか?」

松「痛車が気になります」

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伊「痛い車ですね、あれはペイントではなくステッカーなので、貼って剥がすことが出来ます」

桑「遊びに行く時だけ貼ることもできるんですね」

伊「そういう事ですね、車に『水曜どうでしょう』のステッカーなど貼っている方も多いですが、その隣に『らき☆すたどうでしょう』のステッカーも貼っていただきたいと言うことで、これらのステッカーは追って発売する予定です。展示期間中ステッカーは増えていくので、どうか楽しみにしていただければと思います。

またこの車自体もスズキスイスポと言いまして、ジムカーナ鈴鹿サーキットを走った事もあるんです。」

桑「痛車っていつからありましたかね?ハルヒの頃はあまり無かったですよね?当時その文化があれば沢山いただろうなと思って。」

伊「当時は少なかったですね。ただハルヒカーを作ってハンコックからレースに出場した事はありました。その時はエヴァンゲリオンの車に全く敵わず、再度走ることはありませんでしたが…(笑)」

 

松「いま会場を見回していて思い出したんですが、そういえば第一部で話した白石の塗り絵を忘れていました!白石の顔に爪痕を残さないと!」

伊「本人が見て傷つくと思いますので、ぜひメッセージと共に落書きを、松岡さんも皆さんも残しておいてください(笑)」

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伊「桑谷さんは気になる部分はありましたか?」

桑「マンガの…垂れ幕と言うんですかね?かけられているのが気になります。」

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伊「こちらの4コマは全て美水先生自らセレクトされたものです。是非皆さんにも読んで触っていただければと思います。

今後も増えていく予定で、新規描き下ろしもお願いしています。

美水さん次第ですが、こなた、つかさ、かがみ、みゆきについての4コマがそれぞれ用意されると思います!」

 

伊「第一部でもお話しましたが、くじ引き堂さんのくじのコーナー。くじ引きの販売期間終了後には新たな展示をする予定ですが、角川の倉庫で秘蔵品が見つかりまして。皆さんもおそらく見た事がないものですのでお楽しみに!」

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桑「この展示は写真が撮れるんですよね?今のうちに撮っておいてまた来た時に見比べるのも楽しいかもしれませんね。」

伊「そうですね、そこの膝栗毛のコーナーも、今は写真や絵が少し飾ってあるだけなんですが、終わる頃には凄いことになっているので、ぜひ注目していただきたいです。横で流れている『らっきー☆ちゃんねる』も映像を追加していく予定です。今はちょうど小野Dが映っていますね。」

松「小野D?小野大輔ですかあれ(笑)」

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伊「そして今日、なぜお2人に来ていただいたかという話なんですが、らき☆すたと言えば他作との親和性の高さが1つの特徴だと思います。明日もお2人が出演した『涼宮ハルヒの消失』における世界改変の日です。」

松「第一部でも言ったんですけど、見返している時に日付に気づきました。」

桑「由貴さんが日付に気づいたのもそうだし、今日はすごく寒くて、作品でもみんな息が白かったし、ちょうど今日みたいな曇り空のシーンも多くて、なんだかすごく懐かしくなりましたね。」

伊「当時のアニメは白い息出すとすごい枚数使っていて、僕はアニメーター出身だったので「室内で話してくれ〜!」「走るな〜!」と思っていました。」

桑「セル画じゃない時代でもそんなにだったんですね」

伊「その上口パクも枚数がかかるのが映画で、普通のアニメでは口の形をだいたい3枚用意するんですけど、映画だとあいうえおで5枚あったりして、白い息吐くとそれが更に倍になってしまうんですが…この口パク5枚は役者さんも大変なんですよね?」

松「実はざっくりした方がやりやすいんですよね…」

伊「今はボールドと言って、画ではなく尺に合わせる録り方が増えていて、画がある方が難しいと仰る役者さんもいらっしゃいますね。」

桑「当時はカラーがあるのが普通でしたよね。」

松「両方の録り方を経験せざるを得ない世代でしたね、カラーが苦手なのはやっぱり若手だな〜という感覚があります。我々はやっぱりボールドの方が動きや表情読み取るのが難しくて。」

桑「ボールドは演じるというより、作業のような感覚になりますね。」

松「眉の歪みとか、そういった情報が得られなくて難しいですね、ラフとかだともっと大変で、どれが自分のキャラクターなのかアホ毛だったりで判断して。」

 

伊「ハルヒではお2人ともクセのあるキャラクターを演じましたがいかがでしたか?」

松「まず当時は順録りじゃなくて、ミクルの冒険がいきなりけたたましく笑うシーンから始まって、1分くらい?4種の笑い方を使い分けるみたいな。」

伊「鶴岡音響監督が「松岡よく笑うなぁ〜」とボヤいていましたよ(笑)」

松「笑いのバリエーションをすごく使いましたね。あの時は原作をあえて読まずにアフレコに挑んだので、かなり衝撃的で。オーディションも無かったですよね?」

伊「そうですね、全員指名する形でした。」

松「にょろ!?っさね!?という感じで、かなり当惑しました。「〜さっ」みたいな、"さ"の後に"っ"が入るのは伝えるのが難しいので「〜さっ」というイメージにしたり、色々とアレンジを加えつつ工夫していましたが、谷川先生のイメージに合うのかなかなか不安でした。」

伊「谷川先生の中で鶴屋さんロードス島戦記のカーラのような少し俯瞰したキャラクターなので、ああいう口調にしたとの事でした。谷川先生曰く「にょろ語」と言うんですけど、当時の制作陣はにょろについて真面目に会議していました。」

桑「にょろはやってる側からすると羨ましさもありました、やっぱりああいう決めゼリフって欲しくて。由貴さんが今日も冒頭で言ってましたが、私は「おはよう、死んで?」とは言えないので(笑)各作1人はそういう決めゼリフのあるキャラっていて自分がその役だとやっぱりラッキーだなって思うんですけどね。放送当時あるラジオに呼んでいただいた時、MCの方から「何か朝倉涼子でセリフお願いします」と振られて、何も考えずパッと「うん、それ無理。」と返してしまって、今考えると申し訳なかったなと(笑)」

松「私は逆に涼子がすごくお気に入りのキャラで、猟奇的な部分のあるキャラってすごく好きで羨ましく思っています。私自身ある種得意な分野で少しキュンとする。」

桑「いわゆるヤンデレ、というのは当時少なかったですよね。普段言わないセリフを言えるのは少し楽しかったです。」

伊「"涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰ"で谷口が最初に発するセリフも「朝倉涼子」ですもんね。」

松「谷口も白石も朝倉好きでしたよね」

桑「原作読んだ派と原作読まずに作る派といて、白石くんとかはやっぱり読んでいたんですけど、我々は読まずに挑んでいて。初見の感覚で演じられたのはプラスだったんですけど、順序がさっき言ったようにごちゃ混ぜで難しくて難しくて。後にも先にもあの時ほど「原作読んどけばよかった…」と思ったことは無いですね、あれ以来「読んだ方がいいですか!?」って事前に確認するようにしていますね(笑)」

 

伊「スピンオフもハルヒは多いですが、お2人のキャラクターは本当にそれぞれで全然違っていて、どれが本当の朝倉と鶴屋さんなのかというね。」

松「毎回1回目の収録で「これ大丈夫ですか!?」と確認していました(笑)にょろーんなんかは特に違っていて、同じ音響監督だった『あずまんが大王』と同じで良いですか?と確認したのを覚えています。あとは収録の話で言うと、実はハルヒでは朝倉と、なっちゃんと一緒になる事が少なくって。みくるやキョンの妹とは一緒のシーンが多い分不思議なことに出くわさないのが鶴屋さんでしたね。」

伊「鶴屋さんは不思議に出くわしちゃうとまずいというか、大変なことになっちゃいますからね(笑)」

松「2006年の時は原作も読む前だったので、オンエアを見て「こんな凄い話だったの!?」と知っていました。一昨年に出た『直観』を読んだら、ついにミステリーに初参加していて、いつか演じる機会があるのを楽しみにしています!」

伊「これはどこかで谷川さんも聞いていますかね?(笑)」

 

桑「そういえば、決め打ちでしたけどどうやってキャストは集められたんですか?」

伊「そうですね、今回は配信も無いのであまり話していない事ですが話しますと、一応事前にボイスサンプルを聞いたりだとか、通常と同じ流れで会議はしていて、その中で最初に決まったのは杉田さんと後藤さんでした。ハルヒの前に担当していた『SHUFFLE!』という作品で一緒にやっていて向いているなと思ったので石原監督に打診させてもらったという形でした。

あとは、小野D、小野大輔さんは最初谷口役の予定で、」

桑「白石くんじゃなかったんですか!?」

伊「白石の名前は最初どこにもありませんでした(笑)

これは結局誤解だったんですけど、『D・N・ANGEL』という作品で、唯一スタッフに挨拶しなかったのが彼で「白石はダメなやつ」という印象があったんですよね、本当に誤解だったんですけど(笑)

小野大輔さんの話に戻ると、彼は当時まだ新人だったんですよね、モブというか本当に脇役ばかりの頃で、鶴岡音響監督とも古泉は2面性のあるキャラクターで、良い奴なのか悪い奴なのか分かりにくいような、難しい部分が多いという話をしていたんです。ただ彼の声ってすごくツヤがあって、褒め言葉なんですけどうさんくさいと言いますか、何気なく言った言葉が嘘っぽく聞こえるんですよね(笑)」

松「ごめん、とか申し訳ない。みたいな言葉が嘘っぽく聞こえますよね(笑)」

桑「良い声の人ほど嘘っぽいんですよね、男性声優は(笑)」

伊「そういう良い意味で二枚舌みたいなところがあったので、本人とも面談して任せることに決まったんですよね。」

 

伊「次にハルヒ長門なんですが、当初は逆で。茅原さんのハルヒと平野さんの長門で考えていまして。というのも平野さんは『キディ・グレイド』とか当時クールな役が多かったんですよね。ボイスサンプルとかもそういう系統で、じゃあやっぱり長門だという話が進んでいたんですけど、それじゃ当たり前すぎると思って。本人も長門と真逆というか活発な方なんですよね、もちろん茅原さんも活発な方ではあるんですが。こういう経緯もあって台本に起こす直前で入れ替えました。」

桑「オーディションあれば「ちょっとこっちのキャラもやってみて」とかあるあるですけど、ハルヒの場合は会議で決めるしかなかったんですね。」

松「それで、結局我々はどういう経緯だったんですか!?(笑)」

桑「知りたくない気もしますね…クジとかだったらどうしよう(笑)」

伊「クジ自体はやった事はあるんですよね(笑)他にもジャンケンと。やっぱりレコード会社の売り出し方とか、演技見る監督とか、付き合いのある出版社とかで意見がどうしても割れるんですよね。それで時間切れになった時の手段で運というのはあって。

監督サイドと原作サイドに分かれた時に、原作の先生に合わせてもいいんですが軋轢のあるまま制作をしてしまっても良くないので。フラットに決める方法というか。

他に『日常』という作品ではどうしても決まらなかったので、紙に声優さんの名前を書いて飛行機を作って、1番飛んだ人からメインキャラに据えていったりもしたんですよね(笑)」

桑「役が決まるのは半分運だよ。とかよく言われて来たんですけど、これ聞いてると「いや全部じゃん!」って(笑)」

松「もう少なくとも8割は運だよね(笑)」

伊「一応その時は飛んだ人がヒロインとかでしたけど、飛ばなかった人もちゃんと他の役でキャスティングはしてたので、さすがにそこに書かれるまでがちゃんと実力ということで…(笑)」

桑「ちなみにそれを飛ばしたのは…」

伊「キャスティング担当です」

桑「キャストからしたら他人じゃないですか!やっぱり運!(笑)」

 

伊「ちなみにですが、今横で流れていますけど『らき☆すた』における白石は完全に運です(笑)

オリキャラを作ろうというか、あきらの横に1人欲しいねって話になって。その少し前に偶然白石くんが仕事ないって言ってたのがたまたま頭に浮かんで(笑)

武本監督に「今から電話をかけて、出たらキャスティングして良いですか」と了承を得て、かけてみたら彼は出たんですよね。

白石は実力だと思って天狗になっていたんですけど、後からこの事を話したら「知りたくなかった…」と言っていました(笑)」

 

松「そういえば私もトーク番組の相方を電話かけて出たらお願いする、という形で決めた事がありました」

伊「なんか某ラジオのプレゼント企画みたいですね(笑)」

松「あれって20年ぶりとかに連絡しても、縁があると出るんですよね。スケジュールもそこで合ったりとか、やっぱりなんでも縁って大事かもしれないです。」